猫背には様々なタイプがあること・・・知っていますか？
2021年02月02日 16:08:12
猫背は骨盤の歪みと違い、自宅の鏡やお店などの窓に写りこんだ自分を確認できるので猫背を自覚している人は多いのではないでしょうか？
そんな自覚しやすい猫背ですが、現代人の9割は猫背、隠れ猫背だと言われているので猫背ではない人の方が稀です。
しかし、猫背、猫背と言っていますが、皆さんの猫背の人の状態というのは「背中が丸くなっている」ではないですか？
猫背は「背中が丸くなっているから胸を張り、背中を伸ばせばいい」と思っていませんか？
背中が丸くなっているのは結果そうなっているだけで、猫背って本当は人それぞれ違うんです。
なので基本的に自分の猫背のタイプが分かっていないと猫背体操などYouTubeやネット、雑誌ででていますが、効果はかなり低いです。
それどころかカラダを痛めてしまったり、知らず知らず猫背を強めてしまったりすることもあるんです。
情報社会となった現代では全てを鵜呑みにするのは危険なんですよ。
長々と前置きをしましたが、実際に猫背にはどのようなタイプ、原因があるのか今回は軽くご説明させていただきます。
猫背を作り出してしまうタイプ、原因は大まかに３つあります。
①ストレートネック
首から腰まで背骨には前後の生理的湾曲（カーブ）があり、本来首には前方凸のカーブがあります。
その前方凸のカーブがなくなり真っすぐになったものや酷いものだと逆に後方凸のカーブになったもののことをストレートネックいいます。
ストレートネックになることで頭、顔がカラダの前方へ出てしまうことで背中が丸く見えるようになります。
ストレートネックは首こりや肩こりをはじめ、状態が悪化すると手のシビレや頭痛、めまいといった症状が出てくることもあります。
②巻き肩
肩が内側へ巻いてしまった状態で、自然に立った時に手の平は本来カラダを挟むように向き合っていますが、巻き肩になるとお尻側（後方）を向いてしまいます。
肩が内側へ巻くにつれ、肩はカラダの前方へ出て背中が丸く見えるようになります。
また、手の平の向きは左右で違うことがほとんどで、巻き肩の巻き具合（手のひらの見え具合）が強ければ強いだけ四十肩・五十肩になりやすくなります。
巻き肩は手の平の向きで簡単にチェックできるので是非チェックしてみてください。
③反り腰
腰が反りすぎた状態です。
腰には緩やかな前方凸のカーブがありますが、このカーブが強すぎるものが反り腰です。
反り腰はへそから下（下半身）の重心が前方へズレてしまうことでカラダが倒れないように腰を反らせて重心の位置を後へ戻そうとした結果起ります。
ただ、腰を反らせるだけでは目線が上を向いてしまうので真っすぐ前を向くために背中を丸めて重心と視線を正常な状態に保とうとした結果反り腰から背中の丸みを作り出してしまいます。
反り腰は、腰に強いストレスをかけるので慢性腰痛や坐骨神経痛、ギックリ腰などの様々な症状を引き起こします。
反り腰も壁に踵、お尻、背中（肩甲骨）、後頭部をつけて立った状態で腰と壁の隙間に手の平一枚分以上の隙間がある、なしで反り腰を簡単にチェックすることができます。
中には拳が入るなんて人もいます。
背中の丸みを強くしてしまう大きな原因は上記の３タイプになりますが、猫背というのは単純なものではなく上記の３タイプが混ざりあって出来上がっているものがほとんどです。
フルセットの人も少なくありません。
自分の猫背はどのような構成で出来上がった猫背なのかを知らずして治せるわけがないのです。
ただ、どのようにして猫背になっているか分かったとしても体操やストレッチだけでは筋肉を緩めたり歪んだ骨を微調整はできても歪みきった骨は整いません。
体操やストレッチが意味がないわけでは決してありません。むしろ必要です。
ただ、体操やストレッチだけで全て完結するのであれば矯正なんて施術法は誕生していませんよね？
体操やストレッチだけで簡潔してしまうのであれば、数多くある猫背体操やストレッチは目に触れる機会はもっと少なくなると思いませんか？
だって体操やストレッチで完結させられてしまったら体操やストレッチのやり方を発信している姿勢の矯正を専門にしている治療院はやることが無くなってしまいますからね。
矯正をして姿勢が良くなっても猫背を構成していたストレートネックや巻き肩、反り腰に今後ならなくなるわけではありません。
矯正で治せるのは姿勢の歪みだけで、歪みをつくりだすクセまでは治せません。
体操やストレッチはあくまでも予防法として考えていただけると間違いはありません。
まずは、猫背だと感じている人は自分がどのようなタイプの猫背なのかを知ってください。
そこが猫背改善の第一歩目になります。
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