花粉症改善への道「壱ノ巻」|防府市の骨盤矯正、猫背矯正、交通事故治療は【はちおうじ整骨院】にお任せください

花粉症改善への道「壱ノ巻」

2021年03月01日 14:45:38

前回花粉症のことについてあれこれ書いていきましたが花粉症のことは何となくご理解いただけましたでしょうか?
花粉症は免疫システムの異常です。
免疫システムが有害な異物だと勘違いしなければ花粉症になることはないのですから!
では免疫システムの異常を改善するために必要なことはなんなのか?何部かに分けてお話ししていきます。

今回は「免疫システムと腸内細菌」についてですが、皆さんは免疫細胞がどこで生まれ、どこにいるかご存知ですか?
免疫細胞は骨髄で生まれた後、全身に全てが散っていくわけではなく、約70%は腸内を拠点にします。
なぜなら、腸内は食べたものだけでなく、病原菌などが常に入り込んでくる危険性が高い場所だからです。
また、小腸にはパイエル板という免疫細胞の訓練場があります。
このパイエル板が体内に入った菌やウイルス、食べ物のかけらなど異物を引き込んで免疫細胞に有害な異物、無害な異物の特徴を学習させます。
そこで本来無害なものが免疫システムの異常で有害な異物だと判断された結果起こるのがアレルギーや自己免疫疾患と呼ばれるものです。
花粉症は花粉を、食物アレルギーはその食べたものを有害な異物だと誤った覚え方をしてしまった免疫細胞が攻撃をしてしまうことで起こるようになります。
では免疫システムが異常を起こしてしまう原因ってなんなのでしょうか!?
それは腸内にいる数多くの腸内細菌のバランスが崩れてしまった結果起ってしまいます。
今回の花粉症などのアレルギーに関しては、「クロストリジウム菌」という腸内細菌の数が減ることでおこるという研究結果がでています。
クロストリジウム菌は「酪酸」と呼ばれる物質を盛んに放出します。
この「酪酸」という物質は「落ちついて!」というメッセージを伝える役割を担っており、クロストリジウム菌が放出した酪酸が腸の壁を通って、その内側にいる免疫細胞に受け取られると、「制御性T細胞(Tレグ)」という不必要な攻撃をする免疫細胞の攻撃を抑制する働きをもつ免疫細胞となります。
免疫細胞の中には攻撃役だけでなく、いわばブレーキ役も存在しているのです。
このTレグの働きで、全身の各所で不必要な攻撃をしようとしたり、既にしている免疫細胞がなだめられ、花粉症などのアレルギーや自己免疫疾患が抑えられているのです。
そのため花粉症などのアレルギーがある人は腸内のクロストリジウム菌が少なく、酪酸の放出量が減り、Tレグを生み出す働きが弱くなっている可能性が考えられます。
なので、花粉症の改善へ必要になることは単純です。
クロストリジウム菌を増やし、酪酸をどんどん放出させ、Tレグが一定量作られる環境にしておけばいいのです。
え?どうすればクロストリジウム菌が増えるのかって?
「食物繊維」をどんどん取りましょう!!
実は食物繊維はクロストリジウム菌の大好物なのです。

ちなみにこんな実験結果がでています。
クロストリジウム菌量が同等のマウスを2匹用意し、片方には食物繊維が豊富なエサ、片方には食物繊維の少ないエサを与えたところTレグの産生量に約2倍も差がでた!と・・・

そして日本人の腸内は食物繊維などを食べて酪酸など免疫力をコントロールするような物質を生み出す力が日本の独特な食文化のおかげで元々高かったことも分かっています。
ただ、現代の日本では食が欧米化してしまった結果、腸内のクロストリジウム菌のような菌が減少し、花粉症などのアレルギーになりやすい人が増えているようなのです。

また、こんなデータも取れています。
某お寺のお坊さんの検便をおこなったところ20人中19人が日本人の平均よりもクロストリジウム菌が多かったそうです。
検便に協力してくれたお坊さんの多くが元々は花粉症などのアレルギーやアトピー持ちだったそうなのですが、症状が治まったり、軽減したという話があったようです。
精進料理に使用される穀類や野菜に食物繊維が多く含まれているからだということです。

短期間でカラダの環境が変わるわけではありませんが、このままツラい思いをしたり、花粉症シーズンに身体によくない薬を一生服用し続けるよりも、できることを継続してやってみることはいいのではないでしょうか?
次回も引き続き花粉症改善法をお話ししていきます。

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